注文住宅を購入するのは何歳まで?ベストなタイミングは?
家族が増えて収入も安定すると、多くの方はマイホームの購入を検討し始めます。しかし、マイホームは人生で最大の買い物なので、「本当に今買っていいのか?」と不安になってしまうこともあるかもしれません。
今回は、マイホーム購入の平均年齢や、おすすめのタイミングをご紹介していきます。マイホームの購入時期にお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
住宅購入の平均年齢とは?
まずは、住宅を購入する方の平均年齢についてみていきましょう。
国土交通省の発表によると、初めて住宅を購入した年齢で最も多いのが30代という結果になっています。その次に多いのが、40代という結果です。[注1]
また、住宅金融支援機構の調査によると、「結婚・出産を気に家を持ちたい」「子供や家族のため、家を持ちたい」という動機で住宅を購入する方が多いことがわかっています。[注2]
やはり収入面が安定して結婚や出産を意識する30代で、マイホームを購入する方が多いようです。
[注1]国土交通省:平成30年度 住宅市場動向調査https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000135.html
[注2]住宅金融支援機構:2018年度 民間住宅ローン利用者の実態調査(民間住宅ローン利用予定者編)[pdf]
https://www.jhf.go.jp/files/400350239.pdf
注文住宅を購入するタイミング
さて、では住宅の購入はどんなタイミングでするのがベストなのでしょうか。注文住宅購入を検討するべきタイミングについてみていきましょう。
住宅ローンの返済期間
注文住宅を購入する際に欠かせないのが、住宅ローンです。銀行ごとに異なりますが、20歳以上65歳未満の方かつ80歳までに完済することが条件として定められています。住宅ローンは最長35年まで(40年の場合もあります)借りられるので、80歳までに完済するなら遅くとも45歳までには住宅を購入する必要があります。
とはいえ、45歳で購入して80歳までローンを組むとなると、返済が苦しくなってしまう可能性が高いです。もっと早い段階で住宅ローンを組めば、返済の見通しが立てやすくなるでしょう。
家族構成
結婚や出産など、家族構成が変わったときは注文住宅購入を検討するべきタイミングです。結婚や出産を機に引っ越しを検討する方の中には、「どうせ引っ越すなら、賃貸ではなくて家を買おう」と考える方も少なくはありません。
早くローンを組めばその分返済が早く終わるというメリットがありますが、ずっと住み続けることを考慮して間取りや地域を選ぶ必要があります。「子供の数と部屋の数が合わない」「周囲に学校がなかった」「夫婦だけなのに大きすぎる家を買った」などと後悔することがないように、しっかり考えて物件選びをしましょう。
仕事
昇進や転勤など、仕事での変化を機に住宅を購入する方もいます。昇進がきっかけなら収入面にも余裕が出て、分譲やマンションだけではなく注文住宅も選べるようになるでしょう。
まだまだ終身雇用制度が染み付いている日本では、転職をせずに同じ会社で働こうと考えている方がほとんどです。今の会社により通勤しやすく働きやすい環境にするために、住宅を購入してもよいかもしれません。
子どもの進学
子供の進学も、注文住宅を検討するべきタイミングです。小学校や中学校の学区問題で、評判のいい学校に近くに引っ越しをするご家族もいます。
また、大学進学を機に子どもが一人暮らしを始めると、夫婦2人で住むには今の家が大きく感じてしまうことがあるかもしれません。高齢になると階段の上り下りがしにくくなったり、周囲に病院がなく不自由に感じたりと、家や周囲に求める条件が変わってきます。
よりこれからの生活に合った住宅に住むために、注文住宅を検討してもよいでしょう。
注文住宅を無理なく組むコツとは?
せっかく注文住宅を購入しても、きちんと返済ができなければマイホームを手放すことになってしまいます。そんなことがないように、注文住宅を購入する際は無理のない範囲でローンを組む必要があります。
ローンを無理なく組むためには、将来のことまで見据えてライフプランを考えておくことが大切です。子どもが増えたときや、子どもが大きくなったとき、定年を迎えた後など、具体的に考えたうえで、毎月無理のない返済額を考えましょう。
住宅ローンの返済に使えるお金を全て回し、家族での思い出づくりや貯蓄ができなければ、人生は豊かだとはいえません。返済をしながら、急な出費や家族旅行、貯蓄などにもお金を当てられるような計画を立てることが大切です。
住宅を購入する際は、返済額だけではなく余剰資金を持てるかどうかもチェックしておきましょう。
【まとめ】ベストなタイミングで注文住宅を購入しよう!
住宅を購入する割合が一番高いのは30代で、結婚や出産といったライフイベントに合わせて住宅購入を検討している方が多い傾向にあります。ローンの返済期間や返済額のことも考慮すると、なるべく若い段階で住宅を購入しておくと安心でしょう。
ただし、無理なローン返済プランを立てると、予期せぬ理由で返済ができなくなってしまうことがあります。ローンを組むときは、将来を見据えて余裕のある返済計画を建てましょう。