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注文住宅の屋根選び。種類ごとのポイントについて

注文住宅では、屋根選びも重要かつ悩みの多いポイントです。屋根の形(種類)だけでなく、屋根材も豊富にあるため、どれを選べばよいのか迷ってしまう人も少なくありません。
本記事では、屋根の種類と屋根材それぞれのメリット・デメリットについてまとめました。

屋根の役割とは

屋根は、住宅にはなくてはならないものです。
その役割は、風雨を防ぐ(防水性)、日差しや冷気を遮る(断熱性)、騒音を防ぐ(防音性)、室内の熱を外に放出したり外の空気を取り入れたりする(通気性)など、多岐にわたります。
また、機能面だけでなく、デザイン面でも大きな役割を果たします。
屋根にはさまざまな形があるうえ、屋根材の種類も数多く存在するため、何を重要視して選ぶかを明確にしたほうがよいでしょう。

屋根の種類

周囲の住宅を見まわしただけでも、何種類かの屋根の形を見つけることができるのではないでしょうか。それほど、屋根にはいろいろな形が存在します。
ここでは、代表的な8種類の屋根についてご紹介します。

切妻屋根

もっとも一般的な、昔ながらの屋根の形といえるのが「切妻(きりづま)屋根」です。
上から左右に2枚の屋根面が広がっていくシンプルなデザインで、費用も比較的安く抑えられるうえ、メンテナンスが容易であることが特徴です。

寄棟屋根

「寄棟(よせむね)屋根」は、4枚の屋根面(台形2枚、三角形2枚)が家の4方向に向かって下りていくデザインです。
切妻屋根が2方向なのに対して4方向に軒ができるため、外壁を風雨や日差しなどから守りやすく、外壁の劣化を抑えることができます。
いっぽうで、切妻屋根にくらべて継ぎ目が多いため、雨漏りが発生するリスクが高く、費用もかさむ傾向にあります。

片流れ屋根

1枚の屋根面を斜めに取り付けたものが「片流れ屋根」です。
シンプルでモダンなイメージを与え、工事費用やメンテナンスの面でもメリットが大きいデザインといえます。
ただし、雨水が1方向に流れるため雨どいからあふれてしまうリスクや、軒が少ないために外壁が劣化しやすいといったリスクもあります。

入母屋屋根

「入母屋屋根」は、寄棟屋根の上に小さめの切妻屋根を乗せたデザインの屋根です。
昔の母屋で使われていた屋根の形で、重厚なイメージを与える一方で、構造が複雑であるため、費用はかさみます。

陸屋根

1枚屋根が水平に乗っているのが「陸屋根」です。
ビルの屋上のようなイメージで、すっきりした印象を与えますが、傾斜がないため雨水がたまりやすいというデメリットもあります。

方形屋根

「方形(ほうぎょう)屋根」は、三角形の屋根面が4方向に下りていくデザインで、ピラミッドのような四角錐の形状です。
寄棟屋根と同じく、4方向に軒があり外壁を守りやすい反面、継ぎ目からの雨漏りリスクや建設費用が高いというデメリットがあります。

招き屋根

切妻屋根の合わせ部分に高低差を作り、段違いにしたものが「招き屋根」で、「差し掛け屋根」ともいいます。
合わせ部分に壁を設置することにより室内に高さが出るため、天井裏やロフトなどのスペースとして生かすことができます。
その反面、継ぎ目が多くなることによる漏水のリスクがデメリットです。

はかま腰屋根

「はかま腰屋根」は、切妻屋根の合わせ部分の両端に、小さな三角形の屋根面を付けたデザインの屋根です。
袴のようにも見えることから名づけられたといわれますが、ほかに「半切妻」や「隅切り」「ドイツ屋根」とも呼ばれます。

屋根材の種類

屋根材にも多くの種類がありますが、スレート系・金属系・セメント系・粘土瓦系の4つに大別されます。
それぞれ、耐久性や断熱性、防音性、重さ、メンテナンスのしやすさなどに違いがあるので、メリット・デメリットを理解したうえで選びましょう。

スレート系:化粧スレート

屋根材に使われるスレートは、ほとんどが人工の化粧スレートです。
軽量で費用も安いことがメリットですが、カビや割れなどが発生しやすく、10年に1度程度の塗装が必要となる耐久性の低さがデメリットといえます。

金属系:トタン

トタン屋根というと、工場や、工事現場のプレハブ小屋などをイメージしますが、軽量かつ安価なため、住宅にも使われます。
ただし、化粧スレートと同様、耐久性が低いことがデメリットです。

金属系:ガルバリウム鋼板

アルミニウム・シリコン・亜鉛の合金であるガルバリウム鋼板は、約20年の耐久性と軽量がメリットです。
一方で、軽量かつ薄いために傷がつきやすく、強風にも弱いというデメリットがあります。

金属系:ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板と同じ素材が使われていますが、表面に石粒を吹き付けているため、ガルバリウム鋼板にくらべて耐久性に優れています。また、断熱性や防音性も高いです。
しかし、表面の石粒が剥がれ落ちて雨どいの中にたまるために、雨どいの掃除の手間が増えるというデメリットがあります。

粘土瓦系:日本瓦

日本瓦は、30年~40年という耐久性の高さが特徴です。再塗装の必要もないため、経年劣化に伴うメンテナンスはほとんど必要ありません。
ただし、漆喰がはがれたり、瓦がずれたりした場合には、メンテナンスが必要です。さらに、重さがあるため、建物自体に強度が求められます。

セメント瓦

粘土ではなくセメントで作られた瓦もあります。瓦を使いたいが費用を抑えたいといった場合に、日本瓦の代わりに使われます。
ただし、日本瓦と同様に重さがあり、割れやすいのがデメリットです。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、海外では以前から広く使われていたものの、日本では最近になって建築基準法が改正されたために使えるようになった屋根材です。
ガラス基材にアスファルトを浸透させたものに、石粒を吹き付けたアスファルトシングルは、加工のしやすさが特徴です。また、軽量で耐久性にも優れています。
しかし、薄いシート状のため、強風に弱いことがデメリットです。

 

【まとめ】注文住宅の屋根は何を重要視するかを見極めて選びましょう

デザインや耐久性、耐震性、メンテナンス性など、何を重要視するかは注文住宅を建てる人によって異なります。
10年ごとに塗り直しが必要となったとしても初期費用は抑えたい、あるいは、少し費用がかかってもよいのでメンテナンスの手間をできるだけ減らしたいなど、何を重要視するのかを明確にして、屋根の種類や屋根材を選ぶことをおすすめします。

▼屋根材のイメージがわかる施工事例はこちら

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