注文住宅を建てるなら!宅配ボックス設置のすすめ

感染症の拡大や宅配業者の人手不足により、宅配ボックスの必要性はますます高まってきています。富士経済がまとめた「次世代物流システム・サービス市場の調査結果」を見てみると、宅配ボックスの国内市場規模は拡大し、2025年には220億円に拡大する見通しになっています。[注1]
実際に注文住宅を建てるとき、宅配ボックスを設置しようと検討している方は多いのではないでしょうか。今回は、そんな宅配ボックスのメリット・デメリット、設置のポイントや種類について解説していきます。
[注1]impress:宅配ボックス市場は2025年に220億円市場へ――「置き配」などのサービスが普及
https://netshop.impress.co.jp/node/6162
目次
宅配ボックス設置のメリット
注文住宅に宅配ボックスを設置するメリットは、大きくわけて3つあります。
不在時の荷物受け取り
宅配ボックスのもっとも大きなメリットは、不在時でも荷物が受け取れる点です。家族で暮らしていても、仕事や学校の都合で家を開けてしまうことは多いでしょう。そんなときでも宅配ボックスがあれば、荷物の配達時間を気にすることなく生活ができます。
宅配業者との対面
最近の感染症の流行により、できるだけ他者との接触を控えるライフスタイルが確立されてきました。宅配ボックスを設置すれば、宅配業者と対面することなく荷物を受け取ることができます。
また、宅配業者の来訪で慌てて部屋着を着替えたり、料理中の手を止める必要もなくなります。不在時でなくても、宅配ボックスのメリットは大きいのです。
不審者侵入リスク
最後に挙げられるメリットは、防犯ができるところです。宅配ボックスを設置すれば玄関のドアを開ける必要がなくなるので、宅配業者を装った不審者が侵入するリスクを最小限に抑えられます。小さい子どもが間違えて出てしまい、犯罪に巻き込まれる可能性も抑えられます。
宅配ボックスのデメリット
メリットが多い宅配ボックスですが、実はデメリットも存在します。宅配ボックスの設置を検討する際は、メリット・デメリットの双方を考慮するようにしましょう。
費用感
宅配ボックスのデメリットとしては、費用がかかることが挙げられます。たとえば、宅配ボックスの設置費用の目安は以下のようになります。
● 簡易型:1万円未満
● 設置型:1〜3万円
● 壁埋め込み型:5〜9万円+設置費用
簡易型は比較的安く設置できますが、盗難の恐れがある点に注意が必要です。設置型や壁埋め込み型やならセキュリティ面は安心ですが、本体代とは別に設置費用がかかることになります。
盗難の可能性
先述したとおり、設置する宅配ボックスによっては盗難の被害に遭ってしまうリスクがあります。なかでも簡易型の宅配ボックスは、鍵などを破壊されて宅配ボックスごと盗まれてしまうことも少なくはありません。また、不在票に書かれた暗証番号で宅配ボックスを開けられ、中身だけ盗まれる被害も出ています。
防犯カメラ付きのものや録画機能が付いているものであれば安心ですが、コストがかかってしまうため、簡単に導入しにくいかもしれません。宅配ボックスを設置する際は、盗難対策についてもしっかりと考えておきましょう。
受け取れない荷物
食品や代引き扱いの荷物は、宅配ボックスでは受け取れません。受け取れる荷物が限られるのも、宅配ボックスのデメリットです。冷蔵機能付きの宅配ボックスもありますが、コストがかかるうえにまだまだ浸透していないので、導入するにはハードルが高いです。
また、宅配ボックスには入る荷物の上限があります。あまりにも大量の荷物が一度に届いた場合、サイズによっては宅配ボックスに入れられないことがあります。
宅配ボックス設置のポイント
荷物の受け取りや防犯に便利な宅配ボックスですが、正しく設置することでより便利に活用することができるようになります。
ここからは、宅配ボックスを設置するときに意識して欲しいポイントについてご紹介していきます。
サイズ感には要注意
設置する宅配ボックスによって、一度に受け取れる荷物のサイズや個数は異なります。よく受け取る荷物の大きさに合わせた宅配ボックスを選ぶように心がけましょう。
大きいものを購入しても、小さい荷物しか受け取らなければ余計なコストをかけてしまうことになるでしょう。逆に小さいと宅配ボックスに荷物が入らなくなって意味がなくなってしまいます。宅配ボックスのサイズ感は、非常に重要なポイントなのです。
設置個所
宅配ボックスの設置個所も、よく考える必要があるポイントです。届いた荷物を取りやすくするために玄関先に置いてもよいのですが、宅配ボックスが邪魔になって出入りしにくくなることがあります。
生活するうえで邪魔にならず、かつ使いやすい位置に設置するように意識してくださいね。
取り出し方式
見落としがちなのが、取り出し方式です。宅配ボックスには前から荷物を出し入れするものと、取り出しを後ろからするタイプのものがあります。後ろから出すタイプの場合、しっかりとスペースを確保しないと大きな荷物が取り出せなくなってしまうことがあるので要注意です。
宅配ボックスの種類
一口に宅配ボックスといっても、2つの種類に分類されます。よりご希望に沿う設置ができるように、宅配ボックスの種類についてみていきましょう。
機械式
1つ目が、機械式の宅配ボックスです。配線工事なしで設置できるタイプなので、設置場所選びや設置工事が非常に簡単に行えるところが特徴です。故障もしにくいため、メンテナンスのコストも抑えられます。
ダイヤル式や鍵式で施錠を解除する商品が多いですが、内部に電池が組み込まれており、暗証番号で解錠できる商品もあります。
電気式
2つ目が、電気式の宅配ボックスです。マンションなどで使用されることが多く、カードキーや液晶画面の操作で解錠が可能です。電気を使わない「自主管理式」のものと、ネットワークで管理会社とつながる「オンライン管理式」の2種類に分類されます。
近年は、着荷メールで受取人に荷物の到着を知らせる商品も販売されています。
宅配ボックスの設置方法
最後に、宅配ボックスの設置方法をご紹介していきます。
簡易型
簡易型の宅配ボックスは、その名のとおり置くだけで簡単に設置することができるタイプのものです。クーラーボックスのような箱を玄関付近に置き、盗難防止のために金属製のワイヤーなどで繋いでおきます。
使わないときは折りたためるようになっている商品も多く、収納しやすいのも嬉しいポイントです。
設置型(据付型)
設置型の宅配ボックスは、ロッカーのような形をしているものが多く、コンクリートなど壁面に固定して設置します。しっかりと固定されるので、宅配ボックスごと盗まれるリスクや台風などで飛んでいってしまう心配がありません。
工事費用がかかりますが、簡易型よりも安心で壁埋め込み型よりもコストがかからない、バランスのよい宅配ボックスだといえます。
壁埋め込み型
壁埋め込み型は、自宅の壁に直接埋め込むタイプの宅配ボックスです。見た目がスッキリしますし、外に出なくても室内で荷物の受け取りが可能になるところが大きなメリットです。
リフォーム施工は難しいので、新築の住宅を建てるときに相談する必要があります。
【まとめ】宅配ボックスで安全・安心な生活を!
不在のときに荷物を受け取れる宅配ボックスは、便利なだけではなく感染症予防や防犯にも役立つアイテムです。種類によっては新築時にしかつけられないものもあるので、注文住宅で宅配ボックスをご希望の際は早めにご相談ください。
水元工務店は、宅配ボックスの設置実績も豊富です。注文住宅をご検討の際は、宅配ボックスについてもお気軽にお問い合わせください。