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吹き抜けのある注文住宅を建てる際の注意点

開放感のある吹き抜けを設けた注文住宅は人気がありますが、冷暖房効率が低下する、音やニオイが広がりやすい、メンテナンスが困難といったデメリットもあるため注意が必要です。
吹き抜けのメリット・デメリットや対策、吹き抜けを設けるときに検討したいポイントなどについてご紹介します。

 

吹き抜けのある家とは高さのある空間を備えた家のこと

吹き抜けのある家とは、2階や3階の床の一部を設けないことで高さのある空間を備えた家のことです。
開放感があり、広さを感じられることから、注文住宅では人気の間取りのひとつです。
とはいえ、吹き抜けにはメリットばかりではなくデメリットもあります。
吹き抜けのある注文住宅を検討しているのであれば、それらをきちんと把握しておくことが重要です。

吹き抜けの2つのメリット

まず、吹き抜けのメリットから見ていきましょう。

1. 明るい家になる

吹き抜けにすることで、窓を大きく取ったり、窓の数を増やしたりすることができます。
それにより、光を多く採り入れられるため、室内が明るくなります。

2. 視覚的な開放感がある

圧迫感を生む上階の天井がないため、視覚的な開放感が得られるという点も、吹き抜けの大きなメリットです。
開放的な空間は高いリラックス効果を生むため、居心地のよい家づくりが叶います。

吹き抜けの4つのデメリットとその対策

吹き抜けのデメリットをあらかじめ把握しておくことで、設計時にさまざまな対策を施せます。
4つのデメリットとその対策をまとめました。

1. 冷暖房効率の低下:断熱材・床暖房設置

吹き抜けによって得られる広々とした空間は、冷暖房効率の悪さにつながります。
とくに、冬場の暖房使用時は、暖かい空気がかなり上に溜まることになるため、暖かさを感じにくいでしょう。
また、冷暖房効率の低下によって、光熱費が高額となることにも注意が必要です。
検討できる対策として、家全体の気密性を高めたり、高断熱材を使用したりするほか、床暖房を設置する、シーリングファンを付けて室内の空気を循環させるなども効果的です。

2. 強度面のリスク:耐震設計を十分に行う

吹き抜けのある家は上階の床の一部がない構造であるため、吹き抜けのない家にくらべて強度が低くなる傾向にあります。
さらに、窓を広く、多く設置することで、壁面の強度の低下にも注意しなければなりません。
窓には強度のあるガラスを採用する、耐震設計を十分に行うなどに留意して設計しましょう。

3. 音・ニオイの広がり:防音対策・洗濯物を干す場所を工夫する

階下の物音やニオイが、上階に広がりやすいということも、気づきにくい吹き抜けのデメリットです。
とくに、二世帯住宅や来客の多い家庭の場合、1階のリビングでの話し声が家中に響きわたるため、上階にいても静かに過ごすことができません。
家族の生活時間帯が異なる場合も、暮らしにくさにつながってしまうでしょう。
また、上階の吹き抜け周辺で洗濯物を干している場合、階下の料理のニオイが上がってきて洗濯物についてしまうことも考えられます。
リビングの壁や天井に吸音材を使用する、上階の個室には防音対策を施す、洗濯物を干す場所は吹き抜けから離れた場所にするなどの工夫が必要です。

4. メンテナンスが難しい:キャットウォークを設ける

天井が高く、窓が大きい・数が多いという吹き抜けのメリットは、逆に掃除やメンテナンスがしにくいというデメリットにもなります。
とくに、暖気が溜まりやすい上部の窓は結露しやすく、カビも発生しやすいです。
また、天井付近に溜まるゴミやホコリ、場合によってはクモの巣などの掃除や、電球の取り替えなども、吹き抜けの場合はかなり困難であることは認識しておく必要があります。
対策としては、結露がしにくい二重サッシにする、上部の窓や天井付近にキャットウォークを設けてメンテナンスしやすくする、寿命の長いLEDを使用することで電球交換の頻度を少なくするなどの工夫を検討するとよいでしょう。

吹き抜けを設ける際に検討したいポイント

メリット・デメリットを把握したうえで、やはり吹き抜けのある注文住宅を建てたいと思った場合に、検討したい3つのポイントをお伝えします。

1. リビング階段

吹き抜けのある家にぴったりなのが、リビングに上階への階段を設置する「リビング階段」です。
家族の動向が把握できたり、家族がリビングに集まりやすくなってコミュニケーションがとりやすくなったりするだけでなく、視覚的におしゃれさも演出できます。
リビング階段を設置する場合は、階段で光を遮らないように、ストリップ階段やスケルトン階段などを取り入れるとよいでしょう。

2. 吹き抜け設備

ひとくちに吹き抜けといっても、デザインはさまざまです。
吹き抜けの空間をあまり大きく取ってしまうと、開放感は増しても、上階のスペースが少なくなってしまいます。
必然的に、個室の数や収納スペースも減らさざるを得なくなるため、全体のバランスを考えて吹き抜け設備を検討しましょう。

3. 床暖房

前述のように、吹き抜けを設けることによって、暖気が上に溜まってしまい、冬場はかなり寒くなります。
したがって、吹き抜けにするのであれば、床暖房もセットで考えることをおすすめします。

 

【まとめ】吹き抜けのメリット・デメリットを理解して注文住宅を設計することが重要

開放感があり、明るくおしゃれな室内になる吹き抜けは、光熱費がかかったり、音やニオイが広がりやすかったり、メンテナンスがしにくかったりと、デメリットも少なくありません。
しかし、事前にしっかりと対策を施せば、居心地のよい空間で快適に暮らすことができます。
吹き抜けのある注文住宅の実績が豊富な施工会社に相談して、後悔のない家づくりをしてください。

▼吹き抜けのある施工事例はこちら

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