「借りる」か「建てる」か?—資産防衛の視点から住まいを再考する
目次
所有のリスクと、賃貸が持つ「機動性」という強み
「大海の彼方の大統領がくしゃみをすれば、世界中が震える」
そんな表現が誇張ではないほど、現代は経済・政治・災害リスクが瞬時に個人の生活へ影響する時代です。
このような不安定な社会環境の中で、35年という長期住宅ローンを背負うことに慎重になる心理は、決して間違いではありません。
とくに災害リスクを考えたとき、賃貸住宅が持つ最大のメリットは「機動性」です。
● 地震や洪水で街全体が被災した
● インフラや生活環境の復旧に時間がかかる
こうした状況でも、借りている立場であれば、命さえ無事であれば、新たな住まいを求めて生活を再建できる。
この柔軟性は、賃貸ならではの大きな価値と言えるでしょう。
老後資金の盲点——「住居費」という静かなリスク
一方で、「借り続ける」選択にも、見落とされがちな深刻なリスクが潜んでいます。
話題となった老後資金2,000万円問題は、実は「平均的な住居費(約3.8万円)」を前提とした試算です。
もし、
● 現役時代と同じ家賃を
● 老後も払い続けなければならない
としたらどうなるでしょうか。
不足する老後資金は、2,000万円どころか、数千万円単位に膨らむ可能性があります。
年金収入が限られる中で、毎月確実に出ていく「住居費」は、人生後半の安心を静かに、しかし確実に圧迫します。
この「住居費の壁」をどう乗り越えるかが、老後の暮らしの質を大きく左右するのです。
自分への家賃が「資産」に変わるという考え方
住宅ローンは「借金」というイメージが先行しがちですが、見方を変えれば、これは将来の自分のために行う強制的な積立貯蓄とも言えます。
現在、
● 銀行預金はほぼゼロ金利
● 安全性の高い金融商品で大きな利回りを得るのは難しい
という状況の中で、ローン返済を通じて確実に残る「住まい」という資産」は、非常に堅実な資産形成手段とも捉えられます。
言い換えれば、
自分で家を建て、
最も信頼できる借り手——「自分自身」に貸す
という構図です。
これまで大家に払っていた家賃が、将来の自分の資産へと姿を変えていく。
この発想の転換こそが、不安定な時代を生き抜くための一つの答えなのかもしれません。
「どちらが正しいか」ではなく「どう備えるか」
賃貸か、持ち家か。
そこに唯一の正解はありません。
大切なのは、
● ライフスタイル
● 家族構成
● 収入の安定性
● 災害リスク
● 老後の暮らし方
これらを踏まえたうえで、自分にとってどちらが“資産防衛”になるのかを考えることです。
住まいは、人生で最も大きな支出であると同時に最も長く付き合う「生活の基盤」。
だからこそ、感情論ではなく、冷静な視点で選びたいテーマなのです。
水元工務店の家づくり|ライフプランから考える住まい
水元工務店では、「家を建てる前に、人生を整理すること」を大切にしています。
・住宅ローンを組んでも本当に大丈夫か
・教育費や老後資金と両立できるのか
・将来の働き方が変わったときの備えは足りているか
こうしたお金の不安を整理した上で、無理のない家づくりをご提案します。
「建てられる家」ではなく、「安心して暮らし続けられる家」をつくること。
それが、私たち水元工務店の考える、これからの時代の住まいづくりです。






