冬の住まいに潜むサイレント・リスク ― 「ヒートショック」を科学して、家族の命を守る
一年で最も冷え込みが厳しくなる2月。
この時期、私たちの体は静かに、しかし確実にリスクにさらされています。
それが、ヒートショックです。
大きな音もなく、前触れも少ない。
けれど一度起これば、命に直結することもある──
まさに「サイレント・リスク」と呼ぶにふさわしい現象です。

血圧が乱れる瞬間に、事故は起きる
ヒートショックの正体は、急激な温度差による血圧の乱高下です。
寒い脱衣所で服を脱ぐ
→ 血管が収縮し、血圧が急上昇
そのまま熱い浴槽に入る
→ 血管が拡張し、血圧が急降下
この短時間での急変動が、
● めまい
● 立ちくらみ
● 一過性の意識障害
を引き起こし、最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞へとつながります。
特に注意すべきは、北側に配置されがちなトイレや洗面所。
深夜や早朝の冷え込みは想像以上に厳しく、見落とされがちな危険ゾーンです。
命を守るのは「作法」と「環境」
ヒートショック対策は、根性論では防げません。
必要なのは、正しい知識と住環境の整備です。
▷ 温度差をつくらない
脱衣所・浴室・廊下への暖房設置は即効性のある対策です。
さらに根本的には、窓・壁・床の断熱性能を高めることが、最も確実な予防策となります。
▷ 体への負荷を減らす入浴習慣
● お湯の温度は 41℃以下
● 入浴時間は 10分以内
● かけ湯で体を慣らしてから入浴
● 食後・飲酒直後は避ける
こうした小さな意識の積み重ねが、事故を遠ざけます。
▷ 万が一のときの行動
浴槽内で異変を感じたら、無理に立ち上がらないこと。
ゆっくりと栓を抜き、お湯を流すだけでも、転倒や溺水といった二次被害を防ぐことができます。
家は「安全装置」であるべき
住まいは、くつろぐ場所であると同時に、家族を守る装置でもあります。
見えない寒暖差こそ、設計の力で消していくべきリスクなのです。
水元工務店の家づくり:温度差の小さくする工夫
水元工務店の家づくりでは、ヒートショック対策を「設備」や「注意喚起」だけで終わらせません。
断熱・気密・換気・暖房計画を一体で考え、家全体の温度差をできる限り小さくする設計を基本としています。
浴室や脱衣所、トイレといった事故が起こりやすい場所こそ、間取り段階から丁寧に検討。
さらに、将来の暮らしの変化やリフォームも見据え、長く安全に住み続けられる住まいをご提案します。
家は、くつろぐための場所であると同時に、
家族の命を守るための器であるべきだと、私たちは考えています。






