Column

街に創る小さな森林ー先人の木づかいに感謝をつなぐ家

1000年先の未来へーー日本の豊かな森林資源と先人の木づかい

現在の日本には、国内の森林で木が成長している分だけでも、年間約1億㎥もの圧倒的な木材資源が増え続けていると言われています。これは世界全体の産業用丸太の輸出入量に匹敵するほどの、凄まじいスケールです。

かつて日本でも、お家の建設や薪炭としての利用によって森林が伐採され、深刻な禿げ山リスクや木材不足に直面した歴史が何度も大昔にありました。しかしその度に、私たちの先人たちは目先の利益のために森を食いつぶすのではなく、未来の世代のために伐採を抑制し、山にコツコツと木を植え育てる選択をしてきました。私たちが今、豊かな緑の恵みの恩恵を授かり、高品質な国産材でお家を建てられているのは、この先人たちの素晴らしい決意と努力に対する感謝の賜物に他なりません。

地球環境に最も貢献できる、健全な「世代交代のサイクル」

地球温暖化の大きな原因とされている二酸化炭素(CO2)ですが、実は森林の木々は、若い生長期ほど大気中の二酸化炭素を旺盛に吸収し、自らの身体(炭素化合物)として体内にしっかりと固定してくれる性質を持っています。

しかし、人間の年齢と同じように、ある程度の樹齢に達した老齢の樹木になると、その生長スピードは緩やかになり、二酸化炭素の吸収力も大幅に衰えていってしまいます。そのため、適切に育った木を計画的に間伐して伐り出し、建築資材として有効に活用してあげた上で、空いた日当たりの良い場所にまた新しい苗木を植えて世代交代を促すことこそが、実は地球の環境保全に最も貢献できる健やかなサイクルなのです。

世界の文明の教訓から学ぶ、森づくりの大切さ

太古の昔、中東のトルコやレバノンには、それぞれ「トルコ杉」「レバノン杉」と呼ばれる、世界的に名高い銘木が溢れる見事な大密林が存在していました。特にレバノン杉は、現在のレバノン共和国の国旗のまさに中央にその樹形が描かれているほど、今でも国民のアイデンティティとして心に深く刻まれている高貴な樹木です。

しかし、これらの地域では古代の文明の発展と共に、森の生長スピードを遥かに超えた無計画な大量伐採が繰り返されてしまいました。その結果、かつて世界を魅了した豊かな大森林は、現代では数えるほどしか残されていない絶滅寸前の状態にまで消滅しつつあると言われています。一度徹底的に失われた大自然の森のバランスを取り戻すことは、人間の技術をもってしても、途方もない歳月が必要になるのです。

お家を建てることは、「街の中に小さな森林」を創ること

日本のように森林資源が豊かで、伐採量よりも生長量のほうが上回っている国においては、国産の木材を積極的に住まいづくりに使うことそのものが、サステナブルな森を育てる大きな支えになります。

森から切り出された木材は、住宅の柱や梁として使われている間も、吸収した二酸化炭素をそのままお家の中に永く閉じ込め、ストックし続けてくれます。つまり、健康的な国産材で頑丈な木造住宅を1棟建てるということは、新しく「街の中に小さな森林」を創り出していることと同じ意味を持つのです。先人が大切に守り抜いてくれた豊かな山々のサイクルを、次の世代へと美しく繋いでいくことは、今を生きる私たちの誇らしい役割です。

水元工務店の家づくり:地元の山と暮らしを結ぶ「安心安全なトータルバランス」

私達が大切にしているのは、単に家というハコを建てることだけではなく、この国の豊かな自然の恵みを次の世代へと美しく繋いでいく「安心安全な家づくり」です。

日本の気候風土を誰よりも熟知したプロの目線で、地域の環境や敷地の個性を総合的に読み解き、国産材が持つ本来の強さと心地よさを最大限に引き出す最適なトータルバランスを導き出します。先人たちが守り抜いてくれた素晴らしい木の文化をリスペクトし、住まう家族が永く健やかに、そして何より安心して笑顔で暮らせる頑丈な住まいづくりを、私達がプロの誇りを持ってトータルにサポートいたします。

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